家族間の会話ストレスを“本気”で解消する集音器を紹介
長い“聞こえ探しの旅”がやっと終わりそう
わが家には、80歳で軽中度難聴の母がいます。
母は10年ほど前から耳が遠くなっていたが、ここ数年で耳の聞こえがかなり悪化して、家族との会話も大声でする必要があるなど、家族にとっても負担となっていました。通常なら、補聴器をつけるのが一般的な対策ですが、「補聴器は高いし、慣れるまでが大変」と二の足を踏み、まずは安価な集音器で様子見というルートを歩みました。さまざまな集音器を試して、そして出会ったSYNCO G2A2。難聴高齢者を持つ家族の希望する性能と使い勝手を満たす機器SYNCO G2A2を紹介します。
目次
- 1. さまざまな集音器の購入と試作で感じた問題点と症状
- 2. 集音器と補聴器の違い
- 3. Synco G2A2 紹介
- 4. 具体的シナリオで見る SYNCO G2A2
- 5. コストパフォーマンスと導入フロー
- 6. 導入ステップ
- 7. エピローグ:家族の笑顔が戻る瞬間
- 8. まとめ
1. さまざまな集音器の購入と試作で感じた問題点と症状
■ 5千円クラスの集音器(耳掛け・イヤホン型)
1 台あたりのコストは魅力的でしたが、結果は散々─
問題 | 具体的な症状 |
---|---|
操作性 | スマホアプリでの操作、小指の爪サイズのスライドスイッチ。高齢者では難しい操作が多い |
ハウリング | テレビ音量を上げた瞬間、“ピーッ”と大音量となりハウリングが多い |
装着感 | 固いイヤーチップで 30 分もしないうちに「耳が痛い」と外してしまう |
■ 1万円前後の外部音取り込みワイヤレスイヤホン
「ノイキャン付きだし、外音取り込みもある。これならいけるかも」と淡い期待を抱いたものの──
問題 | 具体的な症状 |
---|---|
操作性 | スマホアプリでの操作は、高齢者では難しい場合が多い |
音量バランス | 取り込みレベル調整が粗く、環境音も一緒に爆音で増幅 |
遅延 | Bluetooth 伝送による 100 ms 超の音ズレで、口の動きとまったく合わない |
操作誤り | タッチセンサーを指がかすめるだけでモード変更→突然ミュートになるなど |
■ さまざまな機器を使い判明した必要条件
ちゃんと聞こえる環境を作るには、下記の機能を有している機器を選択することでした。
- スマホアプリなどを使わないこと
- ハウリングがないこと
- 遅延がないこと
- 簡単な操作で機械を扱えること
- イヤホンは自分の好みのものが使えること
■ 集音器を選ぶための7つの重要ポイント
①操作系の大きさと明快さ:高齢者視点で最優先。小型・タッチ式は意外と扱いづらい。
②ハウリング抑制アルゴリズム:利得 20 dB 以上を常用するなら必須。ピー音は一度でも経験するとトラウマ級。
③遅延(レイテンシ):会話に違和感のない目安は 20 ms 未満。Bluetooth 単体では到達が難しいライン。
④ノイズキャンセルの質:ただ“音全体を薄くする”だけの疑似ノイキャンでは疲労感増大。DSPで環境騒音を選別できる本格タイプが理想。
⑤バッテリー持続時間 & 充電インターフェイス:8h以上+USB-C / 置き台充電は家族サポートが楽。
⑥マイクの指向性と設置自由度:固定マイク一体型は便利だが、送信機とマイクを分けて置けるタイプのほうが生活導線に馴染みやすい。
⑦イヤホン/ヘッドホンを自由に交換できるか:耳穴が痛い・かゆい・蒸れる──この三重苦を避けるには換装の自由度がある機種がベスト。
2. 集音器と補聴器の違い
2-1. 補聴器:医療機器としての精密さ
- 法規制:管理医療機器(クラスⅡ)。販売には認定補聴器技能者や耳鼻咽喉科との連携が必須。
- 周波数別利得補正:聴力検査(オージオグラム)結果に応じ、250 Hz〜8 kHz帯を 1 dB 単位でチューニング。
- 言葉の明瞭度重視:雑音抑制、指向性ビームフォーミング、風切り音カットなど高度なアルゴリズムを搭載。
- 価格:片耳 10〜30 万円、プレミア機は 60 万円超。定期調整・部品交換費もかかる。
2-2. 集音器:家電的な“音量ブースター”
- 法規制:一般家電。処方箋不要でネットや量販店で即購入可能。
- 増幅方式:多くは全帯域を一括で持ち上げるシンプル設計。
- ターゲット:軽〜中度難聴、「まずは家族の声とテレビを大きくしたい」層。
- 価格:数千円〜3 万円台、機構がシンプルなので導入コストが低い。
結論:聴力低下が軽度〜中度で、まずは“聞こえの底上げ”をしたい人は集音器から始める価値大。ただし“安物買いの銭失い”になりやすいのも事実。そこで失敗しない集音器として、SYNCO G2A2の選択をおすすめします。
3. Synco G2A2 紹介

3-1. Synco G2A2 スペック
項目 | 詳細 |
---|---|
基本構成 | 2.4 GHz デジタル送信機×2、受信機×1 |
伝送距離 | 見通し200 m(環境で変動) |
遅延 | ≈20 ms(カメラ撮影と同等のタイムコード整合) |
駆動 | 8 h 連続(フル充電にかかる時間 1.5〜2 h) |
ノイズ対策 | ワン-タッチ DSP ノイズキャンセル3段階 |
外部端子 | 送信機:3.5 mm TRS マイク入力 受信機:3.5 mm ヘッドホン/ライン出力 |
質量 | 送信機 39 g、受信機 35 g(メガネより軽い) |
3-2. “好きなマイク+好きなイヤホン” カスタマイズの威力
- 送信機側
- 付属のラベリアマイクを胸元に挟んでもいいし、単一指向ガンマイクをテーブル中央に置いて家族全員の声を拾っても OK。
- 受信機側
- 3.5 mm 出力だから、市販の開放型イヤホン・骨伝導・オーバーヘッド・介護用片耳スピーカーまで“なんでも挿さる”。
- 母は耳穴が蒸れにくい開放型インイヤー+スポンジカバーに落ち着き、着用時間が 3 倍に伸びました。
3-3. 屋外でこそ“真価”を発揮するノイズキャンセル
- 公園の強風やバス通りのエンジン音を聞き分け、音声帯域(1〜4 kHz)のエネルギーを積極的に残す設計。
- 実測ではノイズキャンセル OFF 時より平均 6 dB、最大 12 dB の雑音低減を確認(スマホの RTA アプリ計測)。
- 外食時、BGM のベースラインが 90 dB 近くあっても人の声だけ前に出てくる体感があり、会話後の疲労感が激減。
4. 具体的シナリオで見る SYNCO G2A2

シーン | セットアップ | 効果 |
---|---|---|
家庭の食卓 | 送信機をダイニングテーブル中央に置く/受信機+イヤホン | 4〜5人が同時に話しても声量差が少なく「え?」が 1/5 に |
テレビ鑑賞 | TVスピーカー前に送信機を置く/受信機+イヤホン ON | TV音量問題解決、母はイヤホンで快適。家族は通常音の生活 |
散歩・公園 | 送信機を同行者の襟元へクリップ | 風切り音を抑えつつ会話が途切れない/歩幅も合わせやすい |
病院受付 | カウンター上やバッグなどに送信機を設置 | アクリル板+マスク越しでも呼名・説明を漏らさない安心感 |
5. コストパフォーマンスと導入フロー
- 価格目安
- Amazon タイムセール:14 000〜22 000 円
- 家電量販店:25 000〜27 000 円(10 %ポイントで実質▼)
- ランニングコスト
- 充電式なので電池コストほぼゼロ。
- 付属ケーブルでイヤホンやマイクを追加しても総額 3 万円以内に収まるケースが大半。
補聴器の 10 分の 1以下の投資で、テレビ・会話・外出すべてのストレスが丸ごと軽くなる。これを“高い”と見るか“安い”と見るかは、家族の QOL 次第です。
6. 導入ステップ
- 耳鼻科でオージオグラム取得
- 軽〜中度難聴か、補聴器が必要なレベルかを客観確認。
- 耳鼻科の結果で検討&購入
- Amazonが最安値。
- マイク&イヤホンをカスタム
- 開放型 → カナル → 骨伝導の順に試して装着負担を最小化。
- 屋外・大型商業施設でもテスト
- ノイズキャンセルの効きを体感し、最終判断。
- 満足度 80 % 以上なら常設運用へ
- 充電ステーションをテレビ脇に設置し、家族がサポート。
- 足りなければ補聴器専門店へ
- 集音器で効果が薄い場合は、医療機器の精密フィッティングへ移行。
7. エピローグ:家族の笑顔が戻る瞬間
SYNCO G2A2 を導入したとき、母からこんな一言がこぼれました。
「普段の家族の会話が、ちゃんと聞こえて嬉しい。」
リビングの空気がふっと柔らかくなり、会話のキャッチボールが増えました。
- 「聞こえないからいいや」と黙りがちだった母が、ニュースにツッコミを入れ、孫の話に笑い声を上げる。
- 家族が感じていた“声を張らなければならない重圧”が消え、自然なトーンで会話が弾む。
聞こえは、コミュニケーションの入り口。
- 高価な補聴器をいきなり買う前に、“ほんとうに生活を変えてくれる集音器”を試す価値は計り知れません。
- SYNCO G2A2 は、低遅延・高音質・強力ノイズキャンセル、そして“好きなマイク&イヤホン”で自由にカスタムできるという武器を備え、「家電としての手軽さ」と「プロ機材級の実力」を両立した稀有な選択肢です。
まずは一歩踏み出してみませんか?
聞こえのストレスが消えた瞬間、家族の時間は確実に豊かになります。母は、軽量骨伝導ヘッドホンも今後試すようで、「散歩中でも周りの音が分かって安心だ」と嬉しそうです。次は旅行先でのガイドツアーに備え、指向性ガンマイクを検討中。“聞こえの旅”はまだまだ続きます。
8. まとめ
- “聞こえ”の課題は まず試して体感することが大切
- 5 千円クラスの集音器や 1 万円前後の外音取り込みイヤホンでは、操作性・ハウリング・遅延・装着感の壁が立ちはだかりやすい。
- SYNCO G2A2 が選ばれる決め手
- 超低遅延 ≈20 ms――会話の口元と音がズレずストレスなし。
- ワン-タッチ DSP ノイズキャンセル――屋外や騒がしい店でも雑音をしっかりカット。
- 自由なカスタマイズ――送信機は好きなマイク、受信機は好きなイヤホン/ヘッドホンが使える。
- 約8 時間駆動 & USB-C 急速充電――朝から夜まで安心して使える。
- マイク本来の性能で動画撮影やオンライン会議にも流用――“聞こえの改善”以上の活躍シーン。
- こんなご家庭にフィット
- 補聴器はまだ早いが、家族との会話やテレビ音量をラクにしたい。
- 屋外や外食でも雑音に負けずコミュニケーションを楽しみたい。
- “機材をいじるのが苦にならない” or “好きなイヤホンを活かしたい”人。
- 導入ステップは 4 つだけ
- 耳鼻科で聴力チェック。
- SYNCO G2A2の購入を検討。
- マイク&イヤホンを好みに合わせて調整。
- 満足度 80 %以上なら常設運用、足りなければ補聴器専門店へ。
結論
SYNCO G2A2 は“家電の手軽さ”と“プロ機材級の性能”を兼ね備えた、聞こえサポートのベストバランサー。
まずは試してみる。その一歩が、家族の笑顔と会話を取り戻す近道です。